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5.3 数式オブジェクトの入力と編集

5.3.11 数式ラベルの入力

数式の上下にラベルを付けるためのテンプレートが用意されています. ラベルテンプレートは数 式本体とラベルの2つから構成されています. ラベルは下付き文字や上付き文字のスタイルで入 力されます. 次の式で

x+· · ·+x

| {z }

ktimes

“k times”がラベルであり,ラベルを付ける数式がx|+· · ·{z+x}です. 既存の数式にラベルを付 けたり,ラベルの位置を変更できます. ラベルの編集には標準的な編集機能を利用します.

◮ラベル付き数式を作成する

1. 数式オブジェクトツールバーでラベルボタン をクリック,または,挿入メニューから ラベルを選択します.

2. ラベルダイアログボックスで,ラベルの位置を選択してOKボタンをクリックします. 3. 大きな入力ボックスに数式を入力します.

4. 小さいなボックスをクリックするか,または,tabキーを押します.

112 5 数式の入力

5. 小さな入力ボックスにラベルを入力します.

6. スペースバーか右矢印キーを押して数式から離れます.

◮既存の数式にラベルを付ける

既存の数式を選択し,ラベルを入力します.

◮数式からラベルを削除する

• ラベルを付けた数式の左側にカーソルを配置し,deleteキーを押します. または

• ラベルを付けた数式の右側にカーソルを配置し,backspaceキーを押します.

◮ラベルを上下に移動する

1. ラベルを付けた数式を選択します. 2. プロパティを表示します.

3. 目的のラベルの位置を選択し, OKボタンをクリックします.

5.3.12 文字飾りの入力

数式に横線,上下のカッコ,矢印記号を文字飾りとして追加することができます. x+y ←−−−x+y −−−→x+y ←−→x+y z }| {

x+y

x+y x+y

←−−− x+y

−−−→ x+y

←−→ x+y

| {z } さらに, 2種類の幅広アクセントも用意されています.

数式を囲む枠線を付ける事もできます. 枠線にはピッタリ,式の大きさに合ったものと,少し余 裕を持ったものの2種類が用意されています.

x+y=z x+y=z

ここに示すバー,矢印,ワイドハット,ボックスを文字飾りと呼びます.

文字飾りを入力する

1. 数 式 オ ブ ジ ェ ク ト ツ ー ル バ ー か ら 文 字 飾 り の ボ タ ン を ク リ ッ ク, ま た は, 挿 入メ ニューから文字飾りを選択します.

2. 目的の文字飾りを選択してOKボタンをクリックします. 3. 数式を入力します.

4. スペースバー,または,右矢印キーを押して数式から離れます.

◮既存の数式に文字飾りを付ける

数式を選択し,文字飾りを選択します.

◮既存の数式から文字飾りを削除する

• 数式全体の左側にカーソルを配置してdeleteキーを押します. または

• 式全体の右側にカーソルを配置してbackspace キーを押します.

文字飾りを変更する

1. 数式を選択するか,または,右隣りにカーソルを配置し,プロパティを表示します.

2. 文字飾りのプロパティダイアログボックスで目的の文字飾りを選択し, OKボタンをクリッ クします.

5.3.13 数式モードで横スペースを入れる

数式モードの場合,プログラムは式の内容によって横スペースを自動調整します. ですから, 式モードの場合はスペースバーを押してもスペースが挿入されることはありません. しかし,場合 によってはプログラムが自動設定するスペースより,さらに大きなスペースを必要とする場合があ ります.例えば,次の式をご覧ください.

Z b a

f(x)dx

式f(x)dxの間に小さなスペースを入れると,より美しい数式になります. Zb

a

f(x)dx

このように,数式モードの中で横スペースを追加する場合は次のコマンドを利用します.

コマンド サイズ

エムスペース Mの幅 2エムスペース MMの幅 強制スペース 2

9 M 改行できないスペース 2

9 M

小スペース 1

6 M

大スペース 5

18 M ゼロスペース 0 M 負の小スペース −16 M

斜体補正 左隣りの文字に依存します

上記の固定幅スペース以外に,正負の値を持つカスタムスペースを挿入できます. これらのコマン ドを使って,数式中に適切なスペース,強制スペース,ゼロスペースなどを作成します. 詳細は第9

114 5 数式の入力

章“文書のフォーマットを参照してください. 横スペース用のキーボードショートカットは付録 B “キーボードショートカット”を参照してください.

◮数式モードで横スペースを入れる

1. 編集ツールバーで横スペースボタン をクリックするか,挿入メニューから横スペー スを選択します.

2. 横スペースダイアログで目的のスペースを選択し, OKボタンをクリックします. ゼロスペースコマンドは次の式の2のように,文字の間の不要なスペースを省きます.

2Z3

2Z3 は最初にゼロスペースを入力し,次に下付き文字の2を入力します. そして残りの文字を 入力します. 下付き文字や上付き文字の大きさは,その左にあるオブジェクトのサイズに応じて調 整されます. このようにゼロスペースの後に入力すると,その位置に固定された大きさで表示るこ とになります.

5.3.14 計測単位の入力

SWPSNB では物理単位を数式に記述でき,そのまま演算を行なえます. 国際単位系や SI 単位を付けて数値を入力できます. 単位の換算も行なえます. また, fts ft lbのように分数や積 の形で複合単位を記述することもできます. 単位名のデフォルト表示色は緑色です.

単位は単位名ダイアログボックスやキーボードショートカットを使って入力します. ショート カットは単位名の略語です. 最初に単位を示すuを入力します. したがって,アンペア(A)なら uA ,()ならudeg ,セ氏(C)ならucel となります.ただし,例外がありますので,それら を114 ページに一覧で示します. ショートカットの場合には大文字と小文字の違いに気を付けて ください.

単位 タイプ

時間h uhr

メートルmとそれに類する単位 ume オングストローム˚A uan

クーロンC uCo

テスラT uTe

リットルl uli

オームΩとそれに類する単位 uohm

摂氏C ucel

華氏

F ufahr

度(平面角度) udeg

(角度) udmn

(角度)′′ uds

ポンドフォースlbf ulbf ポンドマスlb ulbm

計測単位のショートカットに関する詳細は付録B “キーボードショートカット”を参照してくだ さい.

Note 計測単位を文字として入力したり,記号パネルの文字や記号を使って入力することもでき ますが,その場合,それらを使って数式処理を行なうことはできません.

◮キーボードから計測単位を入力する 1. 数式モードで数値を入力します. 2. 単位を入力します.

最初にuを入力し,続けて対応する略語を入力します.

例えばキロワット(kW)にはukW ,ガロン(gal)にはugalと入力します. 大文字 と小文字の違いに注意してください. 物理単位の入力に利用できるショートカットの詳 細は付録B “キーボードショートカット”を参照してください.

(a)数 式 オ ブ ジ ェ ク ト ツ ー ル バ ー か ら 単 位 名 ボ タ ン を ク リ ッ ク, ま た は, 挿 入メ ニューから単位名を選択します.

(b)単位名ダイアログボックスの物理量リストから目的のカテゴリを選択します.

(c)単位名のリストから目的の単位を選択します.

(d)挿入ボタンをクリックします.

単位名の入力後も,ダイアログボックスは画面に残ります. これを閉じる場合は右上 の をクリックします.